2016年10月31日

需要が高まる薬剤師の訪問による在宅医療

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患者さんの高齢化がどんどん進んでいることもあり、薬剤師が訪問をすることで在宅医療に関わるようになりました。取り組みが始まってから数年が経過していますので、存在もそれほど珍しくはなくなりました。しかし、それは、あくまで薬局周辺の状況です。実際は医療、介護の関係者でも存在を知らないといったケースもあるようです。今後も、益々広がる高齢化社会において、訪問での医療はさらに推進されていくでしょう。薬の専門家としての薬剤師の必要性も高まります。

たとえば、2週間に1回、認知症の患者さんの自宅に訪問することにより、お薬カレンダーを一週間セットしているという取り組みをしているケースもあります。どのように飲めばいいのかを分かりやすく工夫してあげることも立派な仕事です。飲み忘れがなくなるのなどメリットもあるでしょう。また在宅業務の効果として残薬解消の効果も期待できます。実際に優れた成果が数字として表れています。近年、活発化してきた取り組みですが、まだまだ課題も多いのが事実です。

在宅での役割が、患者さんや医師と看護師、在宅ケアスタッフなどへの周知が不足しているという問題があります。他医療者との関わりとしても、ケアマネジャーや多職種との連携はあまりできていなかったり、医師から直接訪問指示が出るので、ケアマネジャーの介入はないなどのコミュニケーションが取れていない現状もあるようです。今後もますます需要が高まる一方で、環境がまだきちんと整っていないという問題を解決することも大切なことでしょう。


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